『戦略的品質マネジメント』
RUGBY WORLD CUP(RWC)の日本開催も、思いのほか日本人の心に突き刺さったようで、TV放映においては、昨今に無い高視聴率となっています。
2020年に東京オリンピックがあり、2019年に開催のRWCは、ラグビー関係者だけの話題でしかなかったのが実情です。
でも、ふたを開けてみれば、JAPAN(ラグビー日本代表)のジャイアントキリング(大物食い)もあり、
JAPAN戦は勿論、JAPAN戦以外のスタジアム入場者や各地のパブリックビューイング(PV)、ファンゾーン(FZ)も超満員でした。
(補足)ラグビー日本代表は”JAPAN"です。”NIPPON”ではありません^^; 名付け親はラグビー界の偉人「元日本代表監督の故.大西鐵之祐氏」です。

筆者も、スタジアムやPV、FZで観戦しましたが、サッカーや野球のように、応援チーム単位に分かれることなく、 双方のファンが入り混じり、それぞれがひいきチームを応援し、また、双方のプレーに称賛をおくりあって、 会場全体が一体となって楽しみ、終わってみれば、双方のファンがお互いに健闘を称えあっていました。 これが、RUGBYの特徴ですね。 実は、その根底には、RUGBY憲章があり、選手は勿論その価値を理解し体現し、ファンもその価値を理解(心に響いて)して 観戦しているからかもしれません。 【ラグビー憲章(RUGBY Charter) 】 ・品格(Itegrity) ・情熱(Passion) ・結束(Solidarity) ・規律(Discipline) ・尊敬(Respect) 閑話休題、 ^^; RWCで得たことから、品質マネジメントを探ってみましょう。 ラグビーは体格がモノをいうフィジカルスポーツと思われがちですが、各ポジションにはそれぞれの役割(15通り)があり、 結果、様々な体格とスキルを持った選手が配置されています。それらが、ベースとなる基礎スキルとなります。 JAPANが起こした”ジャイアントキリング”は、そこに、対戦相手を研究し、それを具体的な”戦略”に落とし込み、 それをさらに磨きを掛けた基礎スキルと、状況に応じた選手の判断、そして、より良い結果を目指すイマジネーション(選択)を、 One Teamで遂行した結果であり、必然だったのです。 品質も、視える化から始まり、管理指標を定め、それをKPIとして目標値を定め、その実行し、結果を評価する・・・これが基礎スキル(マネジメント) そこに、機会とリスクを見極めた上で、課題を明らかにし、・・・これが戦略分析 課題を潰すための行動を計画(アクションプラン)し、・・・これが戦略施策 により、顧客満足の品質を獲得できるのです。・・・これが成果 前章で、マネジメント・サイクルについて述べさせて頂きました。 成果があったとしても立ち止まってはいけません。 新たな課題を捉え、状況変化を先取りし、新たな戦略を打たなければ、負け組に回ってしまいます。 *QMSの継続的改善 そのために、変化に追従できるようにするための”新たなスキル”にチャレンジすることも必然です。 *azbil行動指針の、「学習する企業体」 ps,ラグビー日本代表もRWCの成果が認められ『Tier 1(best 10か国)』の仲間入りとなりそうです。  でも、本当の闘いはこれからで、怠ると元の『Tier 2』に戻ってしまいます。  日本ラグビー協会が、   継続的改善:    1.人材育成[ラグビー人口増加]    2.選手の環境改善[待遇、インセンティブ]    3.進化の体制[地域に根差したプロリーグ化]  を、果たせるか? 腕の見せ所ですね ^^ (T2)